彼と復縁して浮気しようとまで考えなくても、ときめきを求めて食事だけしに行くということはありえるように思うんです。
主婦の女性は、女としての自分を認めてくれる人がほしいんですね。
夫が自分を子どもの母親としか見なくなって、そこにかつての恋人が現れた。
で、食事をしたり、会ったりしているうちに、昔の関係に戻ってしまった。
すると、それがもし夫を傷つけたとしても、女は自分に非はない、夫が悪いと思う。
女が家庭を捨てて恋に走るとしたら、おそらくいくつかの理由が重なっているのではないでしょうか。
もちろん男を愛しているのは、いちばん大きな理由のひとつでしょう。
でも、それだけではなく、今住んでいる町がずっと嫌いで出たかったとか、もともと夫の両親と折り合いが悪かったとか、たぶん複雑なものが絡み合っている。
恋愛はきっかけにすぎなくて、家庭を捨てさせる要因がいくつも重なったとき、はじめて主婦はすべてを壊すことができるんです。
女を行動に駆り立てるものは、男への愛だけとは限らないような気もします。
誰しも若いときは、自分が行動することによって、他人を傷つけてしまったことがいっぱいあったと思うんです。
意識して傷つけたわけではなく、傷つけたことさえ気づかなかった。
しかし、大人になれば他の人を犠牲にするだろうということが理解できるし、理解できれば動けないと思うんですよ。
「あなたが私を女として見なくなったのがいけないのよ」ということなんです。
あなたが悪いから浮気するのよというのが、女の言い分。
主婦の場合、あなたが愛してくれないからとか、あなたのやさしさが減ったからとか、理屈をつけて浮気するケースがあるんじゃないかと思うんです。
ただ、もちろんすべての主婦が夫にそういう不満を抱いているわけじゃない。
いつまでも夫や異性から女として見られるということが、すごく大切な人もいるし、そうじゃない人も当然いるわけです。
いくつになっても女でいたい女性もいれば、女でいるよりいいお母さんでありたい女性もいるわけですね。
結婚して子どもを産んで、母親であることが幸せこのうえない人もたくさんいます。
子どもが命になってしまって、女を捨てているみたいな人も少なくありません。
そうすると、もう恋とか男とか、そんなこと思いもつかない。
主婦人生を何の迷いもなく、送っている女性もけっこういるんです。
でも、女として見られたい人もそうじゃない人も、ある程度の年齢になれば、女として衰えていく自分というものを意識せざるをえない。
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